令和4年総務企画委員会 2022年12月14日

【朝倉浩一委員】
 ジブリパークは、本年11月1日に開園して以降、平日や雨の日も多くの人でにぎわい、好調な出だしであると思うが、今後はジブリパークがにぎわうだけではなく、そのジブリパークの集客効果をいかに県内各地に広く波及できるかがより重要になる。
 ジブリパークと連携した観光振興策については、観光コンベンション局を中心に各種の取組を進めていると認識しているが、政策企画局においても、例えば、昨年公表されたジブリパークのある愛知のロゴマークをうまく活用することで、各市町村や観光事業者と連携しながら、ジブリパークの来園者を県内各地への周遊観光や宿泊に誘導し、波及効果をできるだけ広く行き渡らせるよう取組を進めてほしい。
 県内各地への周遊観光の促進に向けて、これまでにジブリパークのある愛知のロゴマークをどのように活用し、また、今後どのように活用していきたいと考えているのか。

【ジブリパーク推進課担当課長(調整)】
 当該ロゴマークはジブリパークを本県全体で盛り上げるとともに、ジブリパーク開園を契機として、本県の魅力を県内外にさらに広くPRすることができるよう、書家でもある株式会社スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに揮毫してもらい、昨年12月から活用している。
 本県においては、観光コンベンション局とも連携し、本年1月に制作した観光動画、「風になって、遊ぼう。」の中で使用しているほか、ジブリパークのチケット販売サイト内に設けた、愛知の観光プログラムを紹介し、販売する特設サイトにおいてジブリパークのある愛知への旅というサイト名とともに使用するなど、ロゴが表すジブリパークのある愛知をキャッチコピーに、ジブリパーク来園者を県内各地への周遊観光や宿泊に誘導する取組を進めている。
 当該ロゴマークの県内市町村や観光事業者における活用については、名刺やチラシ、ポスターに刷り込むなどの一般的な使用方法のほか、東三河地域の道の駅10駅において、記念品として当該ロゴマークを刷り込んだ記念切符を作り、無料配布したところ、朝から並ぶ人も出るほどの人気となり、東三河地域を周遊してもらうのに少なからず役立ったというユニークな事例も生まれている。
 ほかにも、県内のホテル事業者が宿泊者向けの記念品として、ロゴマークを印刷した缶バッジを無料配布する事例などもあり、各市町村や観光事業者の創意工夫により県内各地への周遊観光の促進に当該ロゴマークを効果的に役立てられる余地があると感じている。
 今後も県内各地への周遊観光や宿泊を促進できるよう、こうしたロゴマークのユニークな活用事例を各市町村や観光事業者に広く情報提供し、各主体の創意工夫を引き出しながら、ロゴマークの活用範囲をさらに広げていきたい。

【朝倉浩一委員】
 ジブリパークの集客力を県内市町村に広く波及させるには、ジブリパークのある愛知のロゴマークの活用方法を一つとっても、企画力や構想力が必要だと思う。その実現のためには、株式会社スタジオジブリの協力も得ながら、県として、市町村や観光事業者の声によく耳を傾け、一緒になって効果的な取組を模索することが必要であると感じている。
 世界のジブリファンが本県の各地域を訪れるきっかけとなること、そして、ジブリパークに人を集めるのではなく、県全体に人が集まる仕組みをつくることを要望する。

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